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デザイン2インテリア第二課題講評
少し前になってしまいますが、7月6日、9日に、デザイン2第二課題インテリアコースの講評が行われましたので、参考作品者に輝いた作品を、担当教員である内原智非常勤講師のコメントとともに、ご紹介いたします。
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(kh)



総評
光のデザインの課題はここ数年最終提出成果をグループ製作による原寸スケールでのモックアップと個人製作による最終成果までのすべてのプロセスをまとめた「光のレシピ」の2つが最終成果物とされてきましたが、2013年は2年生の高いモチベーションを確認した上で原寸スケールのモックアップの成果も個人製作としました。
その結果、学生諸子はタイトなスケジュールの中で四苦八苦したことと思いますがその修練による研鑽は決して無駄にはなっていないものと確信しています。
光が環境の創造的な価値を左右する大きなエレメントとなることを実体験することがこの課題の大きなテーマであり、今後の設計にも十分に役立つものと期待しています。

光のモックアップ(個人製作優秀作品)
安藤拓生くんの作品
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今までの全ての光のデザインの原寸課題の中でも1階ギャラリーを巧みに活かした秀作として大変印象に残る作品でした。自然光を利用した反射素材が床にシンプルにレイアウトされただけの手法は、シンプルで簡潔であるがゆえにその効果の大きさとのギャップが作品の力になっていたでしょう。ギャラリーの西面の開口に沿ってランドスケープの石敷きのようにリズミカルに雁行配置されたミラーは中庭の光景を陽炎か水面のように美しい揺らぎを創るように映し込み、窓から差し込む光はギャラリーの天井にまで届き美しく、また新鮮な光の表情を描き出していました。それは最小限の関わりで雄大な光のドラマを空間に取り込み、建築の内と外を光で繋ぐことに成功した作者の発想力と高い感性の成しえた成果だと思います。光のイメージを浮かべ実際にコントロールすることは簡単ではありませんが素材や空間の関係性に鋭く着目し巧みに具現化できる才には今後の作品にも期待したいものです。

武松志保さんの作品
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作者のパーソナリティーがプレゼンテーション全般に渡り魅力的に表現されていたことが今でもその時の楽しげな空気と光が目に浮かぶことでもわかります。とても今回の作品群の中で思い出深い作品となりました。照明デザインは建築やインテリアのデザイナーと協働することも多く、建築・インテリアのあるがままの姿をよく理解し、その素生を活かし、より魅力的に引き上げることが大切な光のデザインの役割となります。そういった効果的な光のデザインに加えてさらに作者自身の人柄や個性が素直な表現のアイデンティティーとなって楽しく活き活きとした空間表現ができることはデザイナーとしての魅力的な才能だと思います。この作品の魅力はそうした活力に加えて美しい光景を創りだしていたことに感動させられました。身近にある多くの輝きを放っているあらゆる事象に常に豊かな感受性を持って接してほしいとねがいますし、その感性の鮮度を保ち続けていけるよう自分自身を常に高めてあげてほしいと思います。ユニークで活き活きとした今後の作品を楽しみにしています。

西毅徳くんの作品
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「闇を魅せるあかり」はこの時期に開催されていた公益社団法人日本建築家協会と照明メーカーの大光電機の主催する「建築家のあかりコンペ2013」の募集テーマです。2年生の課題提出者のうち数名がこのコンペへの参加を表明し光のデザインの課題成果を募集作品とした中の一人です。
直径15cmに満たないコンパクトな円筒形の照明器具は課題講評時にはまるで無造作に床に転がされているような状態でしたが、光を放ったと同時にその空間は光と闇に美しく二分化されました。円筒の内側に内接するLEDが放つ光はシャープな光の境界を創り、明と暗の二つの領域を見事に創りだしています。大学での講評時に用意された3つの発光体はさらに明と暗のそれぞれの境界線が重なり、溶け合うことでより深みのある表現を可能にしています。
彼の作品は「建築家のあかりコンペ2013」の最優秀作品に輝き、多くの建築家の作品を押しのけて選出されましたが、手法の明快さとLEDの特性利用の巧みさに加えて、何よりも作者のひた向きで真摯な姿勢が伝わったものと思います。今後の益々の活躍に期待したいものです。

この課題では毎回ミーティングが白熱していて、遅くまでアイデアについて語り合う内原先生と学生たちの姿が印象的でした。
内原先生、親身に課題をみてくださって、ありがとうございます。
履修学生のみなさんも、非常に楽しく、心躍る講評会となりました。
ありがとうございました。
おつかれさまでした。
(kh)
by edd-news | 2013-12-10 11:51 | Grade 2
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