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2013年度3年生第3課題 インテリアコース 大規模商業施設・モール内の物販店舗の設計
2013年度 3年生 第3課題
インテリアデザインコース

大規模商業施設・モール内の物販店舗の設計

担当:大嶋敏裕先生、高取邦和先生


課題および、参考作品、メイン担当の大嶋先生からのコメントをご紹介します。


講評風景
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【 課 題 】
立地設定は、海外、国内を問わず自由とします。店舗が複数集積した商業施設をイメージしていただければモールの規模の設定も自由とします。自分で設定した業種、業態、商品、ブランドの魅力を伝える店舗をコンセプトメーク・デザイン・設計をして下さい。設計の最低面積は25坪程度、最大は特に定めませんが、150坪〜300坪程度が期間を考えますと適正かと思います。モール自体の設定のコンセプトワークにショップデザイン個体の魅力にフォーカスして、設計深度を求めたいと考えています。別紙に設定した通り芯や柱の設定は、あくまで基準ですので各自のコンセプトに合わせてアレンジしてください。




【 総 評 】
今年は課題概要で、モールと街について触れた事もあり、街を変えていくような核となる商業を考えるといった視点もプラスして、モールという一つの人工的な環境から、外へ飛び出していくような発想も加味して課題に取り組んでもらった。
復興を目指す石巻駅前の開発、オリンピックを見据えた築地市場の活用、浅草からスカイツリーへの回遊性を高める施設提案、倉敷の街を活性化させる小さな起業家を応援する施設など、街づくりを商業の視点から考える、取り組んでみると非常に難しいが、糸口を探す過程から楽しいと思える取組や、長崎をテーマとしたアンテナショップ、吉祥寺の街に相応しい和食器のお店、モールにテーマ性を与えてセグメント化したエリアを繋ぐ店として、いわゆるスマホのホームボタンのような役割のショップなど、これからの大規模商業施設への興味深い視点もあった。今年は、作品のバリエーションも豊かで、毎週コメントする、我々講師陣も新しい情報をインストールしながらなんとか講評会を迎えた充実した課題となりました。




◎冨士榮 宏将 『ISHINOMAKI 2.0 に捧ぐ 石巻駅前再開発計画』
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親戚の方も居住していて身近に感じられる石巻を、再び震災前のように人が集まり、生き生きと暮らしていけるような環境作りを目指した力作。石巻駅から震災時に避難した羽黒山・鳥屋神社への大きなランドスケープを骨格として、駅舎はそのままにグランドレベルを+5m上げ、ゆったりとした傾斜のなかに、市役所の建物もからめて、ユニット化された石巻工房(木工の工房)や広場、対面側に小さな商業エリアを配置し、公共空間・商業空間に人々が自然に集まり、立町商店街への流れを作り出すよう配慮されている。石巻の歴史、過去、震災、現在、未来を、何か心のよりどころになるものを探しながら、今あるものをなるべく傷つけずに再生・復興させようと考えた。限られた時間の中で考えるべき事は考え、造形的にも美しくまとめた力はすばらしい。何もない所に街を作り出すのが、大規模商業の醍醐味とも言えるが、残された街の記憶、結晶を元に街の再活性化を考える非常に興味深いテーマとなった。




◎江波 蒼 『東京オリンピック開催を控えた築地市場の活用』
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課題スタート日の数日前に決定した2020年東京オリンピック開催を見据えた、世界から集まる観光客に、築地市場豊洲移転後を利用したを自転車貸出、及び販売の基地を中心に、飲食や宿泊などを提供するアイデア。オリンピック競技が行われる湾岸ゾーンと国立競技場などがあるヘリテージゾーンを中心に、自転車を使ってオリンピックと東京を楽しんでもらう計画。自転車を使うと意外と東京は短時間で移動できるという事の再確認の為、休日築地から神田、新宿、渋谷界隈まで自転車で廻る検証も行った。築地市場の味のある鉄骨造の大架構を生かして、内部にユニット化した店舗と、ガラス越しに自転車が透けて見えるタワー型の建物を配して、築地市場の記憶に未来を感じさせるモダンな施設が表れた。自転車が持っている適度なスピード感が、東京オリンピックが行われる近未来の東京に心地よい快適なリズムを作り出し、開催前・後も国際的に躍動する東京の姿が見えてくるような秀作でした。




◎松島 奈々 『アンテナショップNAGASAKI』
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縁のある長崎という街のアンテナショップを提案した作品。銀座、有楽町、東京駅、日本橋界隈に点在する各地のアンテナショップは、物産品を中心に扱う物を売る施設が中心だが、長崎の街の魅力を伝え実際の街へ足が向くような出先観光案内所的な役割も持たせたいと挑んだ力作。海路を通じて入ってきた中国やオランダの文化が、日本の和の文化と交じり合った『和華藍』という特徴を建物と内部構成に取り込んだ。特徴ある外観に豊かな吹抜け、らせん階段を配して、長崎を訪れたくなるような魅力的な空間に仕上がった。上階にある長崎の街インフォコーナーに自然と上がりたくなる作りに惹かれた。




◎伏見 百代 『吉祥寺の和食器店 tana gokoro』
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東急百貨店裏に通じる中央線線路と並行する通りに計画した和食器店。内部に段差を設ける事で、小さな空間をいくつも作り、作家ものの特徴ある和食器をそれぞれの個性に合わせて展示販売するショップの提案。商業エリアと居住エリアが近接した吉祥寺の街にあった企画で、模型の仕上がりもきれいに納まった。ベビーカーや車いすの方にも配慮して、段差なく食器に触れる動線も確保し、奥のキッチンを利用して実際に料理を盛った姿も確認できるよう考えられた。これからの商業は人が集まり、時間をかけて楽しませる提案、且つ店と客の関係性をより深く持たせることが必要と感じているので、この和食器の店は、これからの専門店の魅力を探った秀作となった。




◎最後に
惜しくも次点となった作品に短評をしますと、板垣君が取り組んだオーディオ機器専門店は音を試着する感覚で計画した施設。視聴する前に滝の音で耳を清めてゆっくりと音を吟味してもらうアイデアが秀逸でした。向後さんのスマホのホームボタンのような店という発想は、大規模商業により複雑性や重層性などを持たせる時に、とてもいい考え方だと思いました。近藤さんのギフトに特化した商業施設の提案は、建築的な要素も強かったのですが、最初に描いたスケッチを手掛かりに、ギフトショップらしい外観と適度な複雑性、明確なエリアの属性を持った、まだまだ時間をかけて発展形を見たくなる作品でした。鶴見さんが取り組んだペットショップ以外で犬や猫と飼い主が出会える場の提案も、企画を中心に進めましたが、模型やプランなど完成形がある程度見える形となったので、より強い企画となったと思います。これからも一流のクリエイターを目指して、大きなテーマ、難しいテーマに果敢に挑んで欲しいと思います。







(kta)
by edd-news | 2013-12-12 18:26 | Grade 3
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