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中村好文客員教授、岸本章教授ご担当のデザイン2建築第五課題「住宅」の講評が行われました。
本課題の参考作品を、メイン担当の中村客員教授のコメントとともに、ご紹介致します。 ▲講評風景 (kh) 課題文: 「日本のかたち」— 住宅 — 1年生最後の課題で取り組んだ住宅を、よりリアリティのある課題として取り組む。居心地のよい場とは何であるか、過去の名作と言われる建築の分析も含めて考察し、外部環境との関係や、シークエンス、人間と空間のスケールの関係、素材、色彩、手触り、光、そこでの生活など、さまざまな要素をバランスよく考慮し、スタディーを重ね、魅力的な住空間を創る方法を考える。 ■課題の内容とねらい 長い歳月にわたって住み継がれてきた伝統的な民家からは、人の暮らしという視点からも、建築的な観点からも学ぶべきことがらが多い。 たとえば、風土から生まれた合理的かつ機能的な建築形態、柱や梁による自由闊達でダイナミックな架構=構造、人の手と時間によって磨かれた材質や素材の魅力、明と暗、光と闇の交錯する劇的な空間…などなど。 とはいえ、そうした民家がどんなに魅力的であろうと、そのままの状態では機能的にも、性能的にも、設備的にも現代の暮らしに適合しないことは、あらためて言うまでもあるまい。 この課題は、民家の持つ構造的、空間的な特徴を最大限に生かしつつ、現代の暮らしにふさわしい住宅に再生するプロジェクトである。 村上光穂さん「木工デザイナーの家」▼ 木工デザイナーのための工房付きの住宅。オリジナルの軸組、小屋組の構成を読み解き、 その構造と空間の魅力を生かしながら新たな職住一体型のプランが提案されている。 広々と働きやすそうな工房、コンパクトだが過不足のない居住スペース。階段の途中に ある踊り場にちょっとした隠し部屋まで設(しつら)えて、「遊び心」も盛り込んだ ところも高く評価したい。 中山梓さん「パン職人の家」▼ 浅間の麓(ふもと)に、小麦畑をつくり、その小麦畑のかたわらに「パン屋」を作る計画。 その眼の付けどころと発想が胸をワクワクさせてくれる女性ならではの作品だと思う。 お店の設(しつら)え,パン工房、パン窯、などパン作りの作業はもちろんのこと、客の動線、 家族の動線にも配慮したプランは、とても魅力的である。どこからか焼きたてのパンの匂いの するような「滋味のある作品」と言えるだろう。 柳井結衣さん「靴職人の家」▼ 靴職人の仕事場と住まい。床面積のほぼ半分近くを土間にすることで、広瀬家のオリジナルの 空間の気配を彷彿とさせてくれる。そして、その土間の上に差し上げられた主寝室と勉強部屋 が吹き抜け越しに向かい合う構成がダイナミックな迫力を醸し出している。 大胆さ、思い切りの良さが身上であるだけでなく、台所や水回りなどにきめ細かな配慮がある ところも見逃せない。 池上里佳子さん「切り絵作家の家」▼ この作品の見どころは、平面の構成と空間の構成が重ね合わされて計画されているところであ ろう。暮らしの隅々に心配りのある大らかなプランは、その空間的な魅力と相まって惚れ惚れ するような住宅になっている。 そして特筆すべきは、作品の表現力である。淡い色合いに彩色されたイラストレーションの 愉しさ、美しさは見事というほかはない。成熟した大人の佇まいを感じさせる秀逸な作品で ある。(中村好文客員教授)
by edd-news
| 2015-03-03 16:46
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