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デザイン2ランドスケープ第五課題「日本庭園」講評
枡野俊明教授ご担当のデザイン2ランドスケープ第五課題「日本庭園」の講評が行われました。
本課題の参考作品を、枡野教授のコメントと総評とともに、ご紹介致します。
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▲講評風景
(kh)





課題文:「日本のかたち」─ 日本庭園 ─ 
日本の空間美を追求し、茶の湯の約束事や露地の持つ意味合い等を学習をもとに、茶の湯の空間である「露地」と茶室を一体の空間としてデザインする。

参考作品のご紹介:
鈴木真菜さんの作品▼
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庭園とインテリアの関係が良く考えられ、いったい空間として捉えることが出来ている。
ダイニングの床高を部分的に調節して、腰掛ながら低い視点で庭園を眺めるための専用スペースを室内に設けるなど、中々面白いアイディアーであると感じた。
茶室は四畳半のオーソドックスなものであるが、動線計画、水屋の配置や面積の確保が無理がなく出来ている。
また、庭園はダイニング側に池を設け、その奥を通って茶室への席入りをするというもので、観賞空間と茶庭として利用する露地空間ととのバランスが程よく取れていると事が評価できる。

CHEN Wei Taoくんの作品▼
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提出された図面は総て手書きで、丁寧に書かれていた。近頃、キャドでの図面が多い中、手書きで書きこんだ図面には、本人の思いと情熱が感じられる。デザインもインテリアと庭園との関係が良考えらえており、その関係性を深めることを良く考えた痕跡が感じられた。一つ一つを丁寧に取り扱っている点が好感を持てる。
庭園のデザインは、あっさりとしており、物足らなさもあるが、全体空間としてのバランスが庭園の物足らなさを補った感じだ。

西川木乃美さんの作品▼
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この案は、庭に面する部屋をフローリングのリビングとしながらも掘りごたつとして、目の位置を下げて、庭園との関係を深く作り出すよう考えられている。
一方で、キッチンとの動線に少々問題はあるが、北側にダイニングを配置し、床のレベルを上げ、和室と同レベルにすることにより、茶室内での床高の高低差を解消している。
その結果、茶室の使い勝手はグンと向上した。庭園では、視点の下がったリビング前に池を配することにより、池の存在感が非常に重要となった案である。

総評:
茶室の形状が4畳半を中心にしたものがほとんどで、全体として横並びの案が多かったように感じた。もっと庭園と室内が密接に入り組んだ独創的な発想を期待したかった。
庭園も面積が非常に限定された中に鑑賞空間としての条件が求められ、一方で、茶庭(露地)としての機能も合わせて求められ、難しさもあたったが、それぞれ工夫をしながら取り組むことが出来たようだ。庭園とインテリア、そして建築を一体として考え環境デザインの学生としては、大変良い経験になったのではないかと思っている。(枡野俊明教授)
by edd-news | 2015-03-03 17:06 | Grade 2
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