S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
2015年度 3年生 第5課題 ランドスケープ アートからランドスケープ、まちづくりへ the urban exhibition
2015年度 3年生 第5課題
ランドスケープデザインコース

アートからランドスケープ、まちづくりへ
the urban exhibition

担当:戸田知佐先生、吉村純一先生


課題および、参考作品、担当の戸田先生からのコメントをご紹介します。


講評風景(2015.1.5.tue)



【 課 題 】
豊洲埠頭という地歴のない敷地において、新しい風景をつくるためにどのようなコンセプトが導入できるのか。また、そのコンセプトにより、どのような未来の街が出来上がり、人々のあたらしい生活が育まれるのか。アートの力を借りながら、街の将来ビジョンを組み立て、そして未来の風景をデザインする課題である。
敷地分析を通して、サイトスペシフィックという考え方や、風景の成り立ちを学ぶ。また、現在の豊洲埠頭で進められている色々なプロジェクトを参考にしながら、まちのマスタープランづくりから、その一部の敷地の具体的なランドスケープデザインを行い、コンセプトダイアグラム、ドローイング、模型、設計図へと具現化していくデザインのプロセスを学ぶ。
まちのビジョンとしてのマスタープランづくりと1/200〜1/50程度の具体的な「もの」のデザインの両方を行う課題である。


【 総 評 】
埠頭全体のマスタープランづくりとそこから切り取った一部分の敷地デザインは3年生の課題には難しいか?と懸念しながら進めた課題だったが、学生達の提案はオリジナリティにあふれていて、毎週の授業がとても楽しかった。その中でもみんなが最も苦労していたのはマスタープランから1/200の設計へ移行する際のリアリティあるスケールの把握だったと思う。夢ものがたりを描く想像力と物理的な形をつくる創造力、後者のほうが経験の必要な作業だからだ。大きなビジョンと適切なデザイン、未来に美しい街を残すには必要な過程である。


【 参考作品紹介 】
◎黒田 舞  『ART URBAN PLANING』
b0049355_2111494.jpg

b0049355_21111665.jpg

b0049355_21112896.jpg

b0049355_21113920.jpg

b0049355_20573996.jpg

b0049355_20591911.jpg

コンセプト:メインミュージアムを南西に置き、市場前駅、新豊洲駅から南西に向けての人の動線を作る。新豊洲から、メインミュージアムまで、大きな立体メインストリートを作り、ストリートに沿って、ギャラリーを点在させる。立大メインストリートからは街のところどころに引かれた緑から海への抜けとそこに散らばるアート作品が展望でき、街の特徴となるアートスケープになることを目指した。ギャラリーの他には、商業施設、飲食店、アトリエや住宅、シアター、ホテル、イベントホールなどを設置する。海沿いにもギャラリーを設け、豊洲全体をぐるっと回れる動線に仕上げる。訪れる人の目的、その日のイベントに応じて、ギャラリー巡りを目的として人から、そうでない人まで、その人その人に合った街の回り方をできるプランニングにデザイン。ギャラリーは3D、2D、スクリーン、イベント、のカテゴリーに分け、そのカテゴリーに合った商業施設などを周りに設け、アート目的だけでなく、アートに興味のない顧客もターゲットに入れる。海岸沿いには公園や港を置き、自然を感じる心地の良い街づくりを提案する。
戸田先生:埠頭という敷地特性を活かし、都市の骨格としての「立体メインストリート」として提案したコンセプトが秀逸なプロジェクト。まちの多様性と、立体メインストリートからの明快な空間イメージがクレバーな提案である。


◎山本 綾香  『水の向こう側』
b0049355_2115334.jpg

b0049355_21151747.jpg

b0049355_21152538.jpg

b0049355_2115332.jpg

b0049355_20582991.jpg

b0049355_2122061.jpg

コンセプト:豊洲埠頭という地歴のない敷地に水とのアクティブなエリアを築く。橋を架け、水を引き込むことによって、埠頭と海とのあいだの領域に起こる人の流れや留まりといったアクティビティを、この街の新たな姿として見せる空間を提案。豊洲埠頭の臨海部の風景に着目し、3つの特徴的な水辺より水を引き込んだエリアから派生させた緑化を行うことで、建築同士の距離を生みながら水面までの見通しを図っている。既存の大きな車道、人による動線は残しながら、エリアの互いのつながりと護岸公園『ぐるり』との関わりを持たせた高さ関係を設定することにより"水の向こう側"という風景が多彩な動線をつくった。重点デザイン箇所をその動線の一部分であり北西に晴海の高層ビル、西にレインボーブリッジを望む臨海部分に設定し、テイクアウトの飲食店を集めた沿岸部『ぐるり』から内陸部に通り抜けできる規模の橋を提案。この空間にとって主役である"水面"が同時に新豊洲の街の大事な資産であること。それを肌で感じながら歩調を緩め水景を味わえる場所を目指した。
戸田先生:ポエティックなコンセプトとそれを実現するための膨大な空間のスタディの積み重ねで完成度の高いプロジェクトである。空間を形作るひとつひとつの線の意味を大事にしながら丁寧にデザインした空間はとても気持ちの良い場所となっている。








(kta)
by edd-news | 2016-01-30 20:54 | Grade 3
<< 2015年度 3年生 第5課題... 2015年度 3年生 第5課題... >>