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1年生第四課題
1年生第四課題「風景の中の住空間」の講評が終わりました。
出題者の田淵先生の総論・コメントと合わせて参考作品をご紹介します。


田淵 諭
総論

今年はアニメーション作家でグラフィックデザイン学科の片山雅博教授にクライアントになっていただきました。全員で敷地見学を行い、その後片山先生からお話を伺いました。クライアントとしての要望や、趣味、好き嫌いなどを話していただき、アニメーションビデオもご紹介いただき、学生たちはクライアントの片山先生の人となりを知ることができました。片山先生からは、「私の意見に左右されるのではなく、みんなの自由な発想で驚かせてください。」というコメントをいただきました。
今年も前例のない斬新なアイディアや、片山先生にどんな感想を持たれるか早く聴いてみたい週末住宅が数多く生まれました。
授業は全体発表・グループミーティング・エスキス・住宅の基礎知識を学ぶ講義とを行いました。全体的には、出席をしっかりしてエスキスを積み重ねた学生の多くが良い作品を完成させる結果となりました。日々の積み重ねがデザインを学ぶ基礎だということを、学生自らが実証したかたちとなりました。


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植野さんの作品。
ダイナミックな屋根が魅力的な住宅です。宙に浮くような折版屋根のシルエットが傾斜地の林の中に浮かび上がり、訪れる人だけでなく近くを散策する人にとっても、室内がどうなっているのか見たくなる建築になりました。図面も丁寧で、森の中という雰囲気が十分伝わってきます。平面と屋根構造が一致するともっと良くなります。



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小上さんの作品
田淵先生よりコメント_2つの細長い空間が棚田の中央に東西に横たわり、中央でその空間はつながっています。南側の細長い空間には、内部の機能に合わせて大きな窓が採られ、空間の広がりと心地よい明るさを確保しています。西側に若干開かれた空間から、棚田の西に沈む夕日をみるのは心地よさそうです。図面等も丁寧でやりたいことが伝わりました。



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加賀谷さんの作品
棚田の段差を利用してほどよく配置された住宅は、モグラの住処を想像させてくれます。何とも不思議な魅力を持った住宅となりました。壁一面に設えられた木の本棚はそれ自体で構造でありながら魅力的なインテリアをつくり、外壁の板との素材やプロポーションもこの環境にマッチしています。



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北野君の作品
傾斜地の木立の中から飛び出した粗い板張りの住宅です。とかくこの手法は景観を壊すことがありますが、この住宅はほどよい建物のボリューム感が林とよく調和しています。光りの強弱をテーマにしたこの住宅は、南面をあえて全面開けるのではなく、意識的に制御された開口部から地下まで入ってくる光がとても魅力的な住宅になりました。



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小泉君の作品
サイズの違う折りたたみ式の3面の板を使い、棚田の中で気持ちの良いところを見つけ自由に空間を創るアイデアは斬新です。周りの環境や、集まった人たちが色々な行為を行うことで場ができ、そして空間が生まれていきます。そして個々の空間や場所は常にかたちを変え生き続けることになります。いろいろなシーンを設計者が想定した数々の模型を使ったプレゼンテーションもとても魅力的でした。


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坂本諒介君の作品
森に守られる家というタイトルどおり、林の木々に包まれ守られながら空間を機能に分解し、それぞれの用途にあった空間を付かず離れず配置し、それぞれの間から斜面の木々を垣間見ることができる心地よい住宅となりました。窓も縦長が強調され木々を取り込むピクチャーウインドーとして効果を発揮しています。



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渋谷黎君の作品
敷地東側に田んぼを再現して水を引き、水の中に入口を設け、住宅は棚田から南側の北斜面まで掛け渡されています。更にその南に外部の憩いの空間が設けられ、敷地をダイナミックに使った楽しい計画です。住宅内壁にはスロープ状の空間に制御された小窓が付き歩くのが楽しい空間が随所に設けられました。



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高杉さんの作品
林の斜面に何枚かに分けられたプレート。そのプレートに居間やキッチンや寝室が軽やかに位置され、屋根の段差からは気持ちのよい日射しが射し込みます。本棚も階段状に配置され、本好きのクライアントの家だということが一目で判かります。軽やかなプレートは外部バルコニーまで連続して続き、そのまま自然に溶け込んでいきます。



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戸石くんの作品
本好きなクライアントの住宅を、本棚を構造として外壁や内壁の各所に使うことで造られた住宅です。外壁に本棚を用いることで、外部からも本棚の格子を通して内部を垣間見ることができます。また本棚を雁行させることで室内に色々な場が作られました。部屋を間仕切るのではなく、空間=場を作っていこうという考え方が住宅全体に表現されて気持ちのよい空間になりました。素材の提案でより空間が具体化してきました。



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中澤君の作品
敷地見学の際の日没前の夕日の美しさから、夕日を見せることをテーマに建物を棚田に対して直交する東西の軸に据えた伸びやかな住宅です。東のデッキまで広がるくつろぎのスペースや、西の夕日を見る空間も新鮮です。プレゼンテーションも敷地の写真が設計主旨を十分に表していました。課題に終始一生懸命取り組んだことも良い結果を生みました。



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パク スンミンさんの作品
斜面と共に大階段で上がっていく外部空間が魅力的です。クライアントや学生がこの階段の上で語らったり、飲んだりといった姿が想像できます。その階段の下にはこれまた魅力的な住宅空間がはめ込まれています。都市や市街地で住宅を建てることとは違い、このような森の中で住宅を考える時のひとつのヒントとなりました。



以上です。
(mi)
by edd-news | 2011-02-02 17:47 | Grade 1
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