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2012年度3年生第1課題 建築デザインコース
3年生第1課題建築デザインコース 表参道に建つ「店舗+事務所」複合ビル の課題と参考作品、また出題者の田淵先生のコメントをご紹介いたします。

講評の様子
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担当:田淵諭教授(右) 八島夕子非常勤講師(左)

現地測量の様子 
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(tani)




《課題文》
建築的に注目される建物が点在し、日々活気を見せる表参道。ここからキャットストリートと呼ばれる小径が延び、小規模店舗が建ち並び若者たちで賑わっている。今回はこの表参道とキャットストリートの交わる角敷地に、店舗+事務所の複合ビルを設計する。

《参考作品およびコメント》

植野由里雅さんの作品
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表参道から奥に入った半階下がったレベルに大きなスズカケの大木を植えることから計画が始められた。この敷地の奥に植えられたスズカケの木をどう見せるかを考えてプランニングが成されている。この木は表参道を行き交う人々からも魅力的に見え、人々はこの木に引き込まれるように自然に1階に設けられたパティオに入る。1階から3階までの店舗階は、各階共この木を眺めることが出来る開放的な空間となっている。
4階からのオフィス階も中央に設けられた吹き抜けが気持ちよい。
表参道から見るファサードには、ビル全体にフレーム状の開口部が設けられている。そのファサードの形がオリジナリティーを発揮している。
表参道にあって緑豊かな空間をかたち作った、魅力に溢れた建築である。

渡部竜也さんの作品
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敷地に対して45°に振られた建物配置が、角地の特徴を活かすと同時に建物に動きを出している。表参道とキャットストリートの角は大階段となっていて、外部から店舗内を行き交う楽しげな客の姿を見ることが出来る。平面でそれぞれ直行する壁は、構造壁とガラス壁に分けられ外観にリズムを与えている。道路に対して45°振られることで数多く生まれたコーナーからは、内部空間を楽しむことができる。

和田恵里佳さんの作品
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表参道側の建築を3階までと低く抑え、表参道側からダイナミックに2、3階へ直行するエレベーターがデザインを印象付ける店舗ビルである。エレベーターが設えられた空間は吹き抜けになっており、エレベーターの中からは中庭に面した建物のガラス面が見え、明るい空間となっている。1階から半階下がってアプローチする店舗部分へは植栽等が施され角地がうまく生かされている。4階以上に設けられたオフィス階も中央の吹き抜け部分に面しており気持ちのよい空間が構成されている。

宮内富久子さんの作品
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表参道のこの地域にあって、建物は楽しくあるべきだという設計者の意図が隅々まで形になって現れた店舗ビルである。各階はケーキのイチゴやスポンジのイメージをデフォルメした窓が小気味よく開けられ、建築に確かなスケール感を出している。各階微妙にセットバックしながら上階が重なるが、その階毎に出来た隙間にはトップライトが設けられ、豊かな内部空間を創っている。平面の角に3角形に切り取られた空間は、吹き抜け越しに各階の動きが感じられて良い。図面・模型共に完成度の高い作品である。
by edd-news | 2012-06-26 20:07 | Grade 3
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