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デザイン2第三課題ランドスケープコースの講評が行われましたので、参考作品者に輝いた作品を、メイン担当教員である田嶋豊非常勤講師と、副担当教員である吉村純一教授のコメントとともに、ご紹介いたします。
(kh) 総評 本コースでは3つの課題を通して、環境デザインの基本構造となる地形(=大地)のデザインの可能性を習得することを目指しました。植栽とともに地形(=大地)のデザインは、ランドスケープデザイナーの最大の腕の見せどころといえます。今年は、本課題を通して学生各自が、各自なりの「新たな発見」を獲得できたのではないかと感じています。等高線を何回も描き、スチレンボードを何枚も刻むことで、地図上の等高線が地形という3次元空間となり、その空間を身体で感じる感覚を大切に持ち続けて下さい。 以下に、第3課題で取り組んだ地形の特徴をいかした屋外環境のデザイン【 南門メモリアル空間 】の参考作品を紹介します。(田嶋) 相原康佑くんの作品 三つの三角錐がつくるランドスケープ。幾何学的なモチーフを用いることで、隣接する尾根緑地の自然性を増幅し、場所の潜在的な魅力を高めることに成功した作品です。既存の地形を慎重に読み解くとともに、三角錐の地形や園路デザインにも細心の注意が感じられます。視線の高さが変化する様々な場所や視界(シーン)の変化する様々な場所を体感することで、身体に眠っている新たな感覚を呼び起こさせてくれそうです。(田嶋) 地形を扱う時、土木は必要最小限の「造成」によってエッジもシャープで人工的で効率的な改変をおこなう。一方、ランドスケープアーキテクトは周囲の自然な地形に呼応するように、柔らかで、修景的な「造形」をおこなうことが多い。相原くんは既に土木的な造成がおこなわれた場所であること、また周囲を取り囲む人工的なビルの景観と隣接する残存地形の関係を読み解いて、あえて幾何学的な「造成」的「造形」を投入し、その3つのありようを強調し、かつ繋ぎあわせた。(吉村) 秋山藍希奈さんの作品 多摩丘陵の尾根の一部である敷地の特性を的確に捉え、ランドスケープならではの大胆な地形のデザインで場所の魅力を高めた作品です。尾根地ならではの眺望、空の近さ、風の動き、起伏感等をデザインによりコントロールし、地形の南北斜面を活かして多摩美キャンパスと敷地との関係性を高めたデザインは秀逸でした。ランドスケープならではのスケール感とのびのびとした空気感が図面からも漂ってきました。(田嶋) ダイナミックである。橋本に向けての風景は、大きく手を広げて空を迎えているようである。現れた新しい地平線は深い不可視深度をもって空を引き寄せる。 構造物はところどころに用意された線のようなベンチのみ。丹念に読み込まれた等高線がダイナミックで繊細な造形となり、この作品のディテールとなっている。是非、体験してみたい風景である。(吉村) 副手からみて、今回の課題は参作者以外にもクオリティの高い作品が非常に多かったなと感じています。 第四課題も、ぜひぜひ!頑張ってくださいね!! (kh)
by edd-news
| 2013-11-22 18:08
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