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2014年度 3年生 第5課題 建築コース 多摩美術大学ミュージアム・コンプレックス
2014年度 3年生 第5課題
建築デザインコース

多摩美術大学ミュージアム・コンプレックス

担当:伊東豊雄先生、田淵諭先生


課題および、参考作品、講評会にお越しいただいた東建男先生(伊東豊雄建築設計事務所)のコメントをご紹介します。


講評風景(2015.1.6.tue)
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【 課 題 】
多摩美術大学のバスロータリー北側の柚木街道南側の角地にアートミュージアムと映像センターとアーカイブセンターのコンプレックスを計画する。
この施設は、多摩センターにある多摩美術大学美術館の機能をこちらに集約することを機会に、アートとデザインをリードする大学として、世界に発信する新しいミュージアム・コンプレックスを目指して建設するものである。
施設は、プログラムの独自性を求めると同時に、学外からの来訪者に多摩美の顔としてのアイキャッチを求めたものとする。また、この一段落ち込んだ敷地と、南面上段のバス停とをスムーズに繋ぐことも求められている。
このミュージアム・コンプレックスの完成によって、多摩美が次の時代に向け新しいアートやデザインを生み出すエネルギー源となることが期待される。


【 総 評 】
多摩丘陵に連なるキャンパス内において、凹地である計画敷地の特異性をどう活用するのか。外来者の利用を前提に、美術系大学内に設けられる美術館の役割をいかに考えるのか。キャンパスの入口であり、顔となるシンボル性や、活発な人や事物(イベント)の流動をいかにつくり出すのか。
各人の取組は、総じて自己閉鎖的なコンセプトにふりまわされて、実体としての建築の弱さを露呈しているように思われる。日常や奇想、楽しさや美しさの中に生き生きとした建築をつくる喜びを共に感じ、共有する事が、そんなに難しいことだろうか?




【 参考作品紹介 】
◎武松 志保 『学生のための美術館』
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コンセプト:多摩美術大学に美術館を建てる最大の利点は、橋本にいて都心の企画展が見ることができるようになるということではなく、私達学生が製作した作品を展示し世の中に発表することができるということであると考えた。美術を学ばずしても誰もが一定のツールを使えばある程度の物ができるような時代になってきた今だからこそ、多摩美術大学に学生のための美術館をつくり、ここで作品を発表することで課題のあり方、学科のあり方また私たちが美大に通う意味までも問い直すべきではないのだろうか。

東先生のコメント:武松さんの作品は敷地の4辺と段差をダイナミックに使い、ギャラリーと使い手の性格分けに成功している。特に他学課の学生との対話による着想が等身大であることが好ましい。




◎富永 宏子 『魅せる美術館』
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コンセプト:私の考えるミュージアムコンプレックスはアートの新しい見方を提案する-魅せる美術館-です。ここでは学生がキュレーターとなり、企画展をしていきます。建築はなだらかに崖に向かう傾斜地の敷地のほぼ真ん中にあり、崖下に流れる川を引き込んだ形になっています。外の広場には野外シアターなどがあり、正門近くのアプローチの坂を下りながら人々の様子を見ることができます。また建築は中のコアで構造がなりたっているので、地上3階建てながら周りの景色に対して圧迫感のない佇まいになっています。

東先生のコメント:富永さんは、流動性という表現にふりまわされつつ、建築全体を構築しようとする意志を感じさせてくれる。




◎西宮 光
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コンセプト:このミュージアムコンプレックスは、多摩美術大学の顔となるような施設とするため、
キャンパス全体の芝生と木々がたくさんある穏やかな雰囲気をこの場所にも引き込んで緑の坂と建物の関係が周囲に対して景観をつくるようにしている。この敷地内へは、あらゆる方向からアプローチの道があり、学生はもちろんのこと、外部の人に対して広く開かれているような美術館に設計した。今後世界に「発信」美術館にするには世界と「交流」することこそが重要であるため 、 施設内にはセミナールームやミーティングルームに限らず、様々な場所でディスカッションができる空間がある。

東先生のコメント:西宮さんのモチーフは丘と家型にあり、その単純さに助けられている。集落や各場所のイメージがふくらめばより良い




◎三浦 静夏
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作品コンセプト:グラフィックデザイナーの先駆者であり、多摩美術大学の創始者の一人である杉浦非水の美術館をつくる。学生や来場者が美術館を身近に捉え、あらたに生活する場の一部となる。
設計主旨
1.周辺の地域である鑓水に美術が溢れかえるような現象を巻き起こす起爆剤としての役割を達成すること
2.地元民、学生、訪問者に愛され続ける場であること
3.非水が目指した美術,思想を後生に受け継いでいくためにその思想を空間で表現し、アートの普及のための実験、研究的機関となる場にすること

東先生のコメント:三浦さんの計画は、とてもオーソドックスである意味普通であることが逆に魅力となっている。建築に表裏を設けなければもっと良い。




◎山口 雅子 『TAU Creative Field』
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コンセプト:作品や人、自然が影響しあう中で生まれる視点の変化を体感する、"実験的展示空間"を提案します。展示する作品によって空間を選び、動線をつくる、その自由な動線はまるで公園や町の広場のような空間になるのではないでしょうか。そして常設展のように同じ作品を扱っていても展示空間が変われば、その作品の新たな一面に気がつくことができます。作品の新たな良さに気が付いたら、他の美術館や企画展示に活かすことで、新たな展示方法を世の中に提案することができるのではないでしょうか。これまでの展示のノウハウを活かしながらも、同じ作品で新しい見方 視点の変化を提案し、それを体感できる場を提案します。

東先生のコメント:山口さんは、敷地全体をランドスケープと見立てている点が良いが、ピロティ状となる建築とのバランスに工夫が望まれよう。







(kta)
by edd-news | 2015-02-12 17:30 | Grade 3
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