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2015年度 3年生 第1課題 インテリアコース スモールオフィス
2015年度 3年生 第1課題
インテリアデザインコース

スモールオフィス

担当:夏目知道先生、湯澤幸子先生


課題および、参考作品、担当の湯澤先生のコメントをご紹介します。


講評風景(2015.5.12.tue)
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【 課 題 】
オフィスとは新しい価値・文化を創造するための場である。同時に働く個人にとっては、人と同じ時間と空間を共有する公共の場であり、日々長い時間を過ごす日常の場でもある。「創造すること」の意味を考えると、新しい仕事や職能を考えることから始まるかもしれない。そして「働くこと」「日常性」についての人への眼差しが重要である。
「ある仕事」を通してどのような世界を創造したいか?そんなイメージを体現するインテリアデザインはどんなものだろうか?「ある仕事」のために効率よく快適に働くにはどのようなオフィスの形態があるだろうか?少人数のための未来へ向けたワークスペースを提案していく。



【 総 評 】
働く概念が拡張している今日、多様な働き方にあった選択と情報交換ができる仕組みを持つ必要がある。オフィスは、人間の生活の場であり企業文化発現の場でもある。長期的に見れば公的な社会資本となる。今回の課題では、人間のアクティビティの不均質さをどうとらえ、知的生産性を向上させることができるか、どういう場所であればストレス無く、気持ちよく仕事を続けられるのか、といった問いかけに対して、果敢に真正面からとりくみ具体案を示したものが多かった。


【 参考作品紹介 】
◎池上 里佳子 『シェアオフィス×アフタースクール』
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コンセプト:アフタースクールを運営している民間事業者と児童向けの教材を製作する出版社、独自に開発した家庭料理のレシピをWEBや出版物などで紹介する料理研究家達が利用する新しい働く場所の提案です。アフタースクールが子供の教育のためもう二つの企業に貸し出しているという形で、子供関係の仕事をしている企業に限定して募集をしています。大人だけの環境より身近に子供がいた方が新しい発見があるのではないかと考えました。また、そこを利用する児童にとっても両親の共働きで失われつつある大人との関わりを得ることで刺激になります。お互いに良い意味で利用しあうオフィスです。
湯澤先生:子育てと仕事の両立をめざした提案であり、子供がいる空間でこそ生まれる自由な発想を積極的にビジネスにつなげようというユニークなアイデアである。




◎金崎 由女 『みどりとひと』
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コンセプト:インターネットやSNSが普及し働く場のあり方が変わりつつある今日、オフィスに求められているのはそこに集い仕事をする意味だと考えた。大きな木のしたに自然と人々が集まるように、そこで仕事がしたいと足が向くような場にするため、人間の心理と思考、空間との関係を大切により自由なプランを目指した。
湯澤先生:各居室のつながりがよく考慮されている。大きな樹木のある中庭とエントランスを限りなく解放的に連続させるとさらによかった。




◎川上 桃子 『-me-』
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コンセプト:2000年代に入って登場して以来、東京や大阪を中心に全国の都市部で増加している“シェアオフィス”。複数の利用者が同じスペースを共有することが大きな特徴ですが、従来のシェアオフィスはさまざまな職種が出入りしているため、ひとつひとつの会社の個性が薄れがちです。たくさんの人に囲まれながらも、自分らしさを忘れない、道路に面したディスプレイをメインに、どんどん自分を主張していけるような新しいオフィスを提案します。
湯澤先生:様々なサイズのシェアスペースを設けることで、街に対して魅力的な窓辺のシーンを提供している。模型の細部の作りこみによって空間ストーリーが解りやすく伝わった。




◎轡田 拓也 『繋がっていくオフィス ハンドメイド雑貨 rough』
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コンセプト:現代、物は安く量産が主流で、本来物が出す”味わい”がなくなり、愛着を持つことも少なくなっています。そこで今回ハンドメイド雑貨を作るブランド会社『rough』を設立します。オフィス内に店舗を併設し、自分で作ったものを売って商売をしたい人にむけて代理販売もする他、ワークショップで初心者にハンドメイドの楽しさを知ってもらう企画をします。企業ではない一般のクリエーターと繋がりを持ち、常に客目線で物を創造していくことを目指した会社です。
湯澤先生:フロアー間の視線のつながりによって、心地よいコミュニケーションの場をつくっている。併設されたショップの顔とオフィスの顔を作り分けることにより機能性が高まった。




◎黒田 舞 『Office Fragrant』
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コンセプト:オフィスは働く人にとって生活の軸であり、アイデンティティーであり、ステータスとなる場所です。そこで働く人は自宅以上にオフィスでたくさんの時間を過ごし、たくさんの日々変わっていく自分の感情と共に過ごします。そんなオフィスという空間で自分の感情をよりうまくコントロールしモチベーションに変化させられたら、どんなに心地よく、仕事が捗るでしょう?そう考えた時、最も感情に作用するのが《香り》だと私は思います。自宅以上に色んな感情になるオフィスだからこそ、そのときの気分に合わせた《香り》の効果に頼れる空間にしたいと考えました。そこで私は、メディカルハーブ会社が運営するフリーランスで働く人に向けた香りに特化したシェアオフィスを提案します。ひとりでパソコンの光に向かい、頑張りすぎて自分を見失ってしまうひとが絶えない現代に、《香り》の効果で、働く人の感覚に触れ、精神面でも、身体面でも人間らしくいられる心地良いオフィスを目指しました。
湯澤先生:感性に働きかける香りに注目したストレスフリーなオフィスの提案である。立地と風向きを活かしたユニークな空間は、途中、大幅なプラン変更によるものだが、最終までやりきっている点は大いに評価できる。




◎斎藤 正明 『和食器を世界の食卓に広げるオフィス』
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コンセプト:和食器は、洋食器と比べ種類も多く日本ならではのものです。しかし、世界には洋食器が主流になっているのが現状です。そんな和食器の新たな売り出し方を考えていくオフィスを提案します。空間は企画職の流れで作りました。仕事場は1つにまとめました。その他に、コラボしたデザイナーなどの作品を飾るギャラリー、この会社が手がけた和食器で料理が食べられる社員食堂などがあります。
湯澤先生:街の風景の中に社員食堂が印象的に映える計画である。社員の生き生きとした活動がみえることにより、このオフィス空間そのものが食文化を広報する機会となっている。




◎島田 浩平 『Quality Cloud』
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コンセプト:Cloud 上と現実の生の声が行き交うoffice の有り方を考える。業務提携先の通販サイトの運営に携わる会社と直売取引している農家の方の収穫され品質管理を行った野菜の品質情報を情報サービスとして、発信していくためのアプリやサイトの運営を行う会社のoffice を提案します。office では、農家の方と業者さん、消費者顔会わせで定期的に意見交換を行う場を設け、office で有りながら third place としての一面を取り入れたCloud 上と現実の生の声が行き交うoffice の有り方を考える。
湯澤先生:シークエンスごとにサイン計画がなされており、訪れる人を導入しやすい計画になっている。開放的な空間はフレキシブルな使いやすさを提供している。




◎中山 梓 『Kurashi Lab』
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コンセプト:私たちの生活の中心である「衣食住」にまつわる職業を営む人のためのオフィスを設計しました。これからを生きる消費者の一人一人が、自分の暮らしについてこだわりを持ち日々を丁寧に送る未来を思い描き、素人とその道のプロが、一緒に衣食住について考え、思いをカタチにしていくオフィスの提案です。食を中心層に置き、衣服で包み込み、住まいが支えるイメージで空間を構成し、3種類の職業を「暮らし」という一つの言葉でつなぎ、一つの風の流れが空間を貫くことで、どれも生きる上で欠けてはいけない大切な存在であるということを実感すると共に、互いに関係し合い刺激し合えるオフィス空間になればと思います。
湯澤先生:水面の反射によるうつろう光の効果が魅力的で居心地のいいオフィス環境をつくっている。ライフスタイルを提案する会社らしい細やかな感性を感じさせる。




◎松原 理沙子 『包み手紙制作のつづみ』
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コンセプト:紙本来の目的とされた包む行為に、デジタルのツールでは出来ない筆圧や消しゴムの跡をそのまま伝えることの出来る手紙を添えて制作する包み手紙の会社です。このオフィスでは一手間加える贈り物である商品に合わせ、開けたスペースと閉じたスペースをはっきりとわけること、思いやりの感じられる空間にすることを目指しました。
湯澤先生:空間のつながりや、細部の収まりはよく配慮されている。平面図を最終段階で加筆し吟味している。




◎柳井結衣 『re-office』
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コンセプト:再生をテーマに使われることのなくなった「モノ」にデザインの力で新しい居場所を見つけ出すまでを考える会社のためのオフィスデザインをしました。空間はre-再び・新たに~し直すことができる空間をコンセプトに、一つの道具箱を中心に置き、そこから製作に使う道具を始め、カーテンや引戸などのしきりが引き出されることにより部屋が様々に作り変えられてはしまわれる、作り変える楽しさをオフィス空間を持って体感できるように考えました。
湯澤先生:今日的課題の一つである再生がテーマのオフィスである。建具、収納、家具など空間を構成する要素の全てが連動し、無駄なく環境に順応できるよう、フレキシビリティに富んだ提案である。






 
(kta)
by edd-news | 2015-06-02 21:12 | Grade 3
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